《MUMEI》

「おいおい〜勘弁して くれよ〜。チンタラ 歩かれちゃ こっちが 困るんだよな〜。」

…はい?…

「羽 使えよな。ハ・ネ!背中に 生えてるだろ?」

「ええ〜〜?!」
僕は 慌てて 背中を見る。

…ある。僕の 黒い毛並み の 間 に にょきっ と生えた 真っ白な 羽…。

「ウソやん。こんなの。」

お猿さんは
「いいかあ〜 前足や後ろ足 動かす 要領で楽に 動かしてみな。
そうや 上手いもんや、したら 段々 速くして…身体 浮くから。」
丁寧に 教えてくれた。
言われた様に 身体が 浮いて 来た。

「さあ 神様 待ってるから ひとっ飛びして いくぞ!」

…素早く 飛んでいく お猿さんを 追いかけて 僕も 空中へ 飛びたった。

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