《MUMEI》
ボディーガード
千夏にあれだけ佐久間には言わないと言っておきながら、結局私は二次会のことを佐久間に話した。


「へぇ〜、美幸ちゃん結婚するんだ。しかも妊娠したなんてダブルでめでたいね!」


佐久間は私の部屋でゴロゴロしながら、にこやかにしている。


「なんだか不思議な感じだわ。昔から知ってる美幸が妊娠して結婚なんて」


友達が母親になるなんて不思議な気がしてならない。


「で、二次会の準備は順調なの?」


「うん。もう時間もないし簡単に済ませようって太一ともこの間話したのよ」


「友達と幹事が出来て良かったね。知らない人とだったらやりにくもんね」


私が太一と幹事をすることを佐久間は何とも思っていない様子だ。




「ところで二次会、俺も行っていいのかなぁ〜?」


は?


「何言ってるの?いいわけないじゃない!」


「でも一応、美幸ちゃんとも知り合いなわけだし。あ、高橋はどうするんだろ?」


佐久間は携帯を取り出し高橋さんにメールを書いている。


「ちょっと勝手に何してるのよっ!!」


携帯を取り上げようとしたら、


「もう送信しちゃったよ」


と得意げな顔をしている。


「もぉーばかぁー」


と言いながら佐久間の胸を叩くと、佐久間に腕を引っ張られて抱きしめられた。


「だって愛加ちゃん可愛いから変な男が寄ってくるだろ?ボディーガードしないと・・・」


そしてキスをされた。


何がボディーガードよ!?

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