《MUMEI》
罪悪感
「……ハア……ハア……ハア…」
「…アッ……ハア………アン…」


部屋の中には太一と私の吐息だけが響きわたる…



「…ハア……ハア…あいか…」



太一は私の名前を何度も呼び、舌を絡める。


「…好きだよ……ハア」


そして私の体を夢中で貪りながら何度も言う。


「もう……ハア離さない…」


太一は今までの空白を埋めるかのように、その晩は何度も私を抱いた。






そして私は……


太一に抱かれながらも、なぜか佐久間を裏切っている気がしてならなかった……

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