《MUMEI》
戦慄のバイブレーション
光溢れるビルの谷町をジェットコースターのように縫う都心環状線――…


白いマイバッハは、そこを音もなく駆け抜けてゆく――…。



「そういえば、お義兄さん…」


堀川は突然、重苦しい沈黙を打ち破った。


彼は僕のことを『社長』ではなく『義兄』と呼んだ。


…という事は、プライベートな話題なのだろう。


「ん?…なんだ?」


「花子さんから伝言なんですが…

…間に合うようなら、同窓会に出席して欲しいと仰ってましたよ…」

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