《MUMEI》 車は2号線を天現寺出口から降りて、白金の自宅に到着した――…。 堀川が自宅ガレージのシャッターを、リモコン操作で開ける。 ―――ウィン・ウィン・ウィン… 後部座席でウトウトとまどろんでいた僕は、その音で目を覚ました…。 「着きましたよ、義兄さん。」 「あぁ、有り難う…。」 ―――その時…。 ヴーン!…ヴーン! 僕の懐の携帯電話が唸った……! 着信者………「ワイフ」 僕は思わず顔をしかめる…。 「しつこい女だ――…。」 苛立つ僕の捨て台詞に、堀川はチラリとルームミラー越しに目配せしていた――…。 前へ |次へ |
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