《MUMEI》

「はい。もしもし………?」


僕は、ムッとした口調で電話に出る…。


―――ティン!……シュボ!……

シガーを口にくわえ、火をつけようとした。


しかし――…


「――――えっ……!?」


―――…カチャッ…



電話の向こうで妻が口走った言葉に、僕はシガーに近づけたデュポンの火を消した。


「――う…嘘だろ………?

…あぁ…分かった…うん。

…僕もすぐそっちへ行く!」


真っ青な顔で携帯電話をしまう僕に、堀川は心配気に語りかけた。


「社長……どうなさいましたか…?」


「堀川…。

すまないが、今すぐ聖○○病院へやってくれ――…。」



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