《MUMEI》

ニヤーヴァはこの後すぐ病気で倒れ…寝たきりとなった…





………数日後………

ニヤーヴァは日に日に衰弱していき…それは死期が近いことを告げていた…

ミチカは覚悟していたと言っているが、やはりとても耐えられるものでは無いだろう…

とても………。





そして、恐れていた日は訪れた…。





シュンカ「………ニヤーヴァさん……」

ミチカ「………おばあちゃん…」

村人A「ニヤーヴァさん!死んでは駄目です!」

村人B「そうです!生きてください!」

村人C「お前等!仕方ないんだよ!もう……眠らせてやろう……」

ニヤーヴァは最後の力を振り絞ってか…目を開ける。

村人B「…ニヤーヴァさん!?」

ニヤーヴァ「………ミチカは………シュンカは………いるかのぅ……」

ミチカ「おばあちゃん!!私もシュンカもここにいるよ!」

ニヤーヴァ「………ミチカや……シュンカを……支えてやるのじゃぞ……」

ミチカ「………うん!」

ニヤーヴァ「それと………シュンカや……」

シュンカ「はい、ニヤーヴァさん。」

ニヤーヴァ「ミチカを……守ってやるのじゃぞ……」

シュンカ「………はい!」

ニヤーヴァのその言葉は、短く、単純だが…深い言葉だった…

ニヤーヴァ「……どう…やら……向かえ……た…………じゃ………」

最後のほうは途切れて聞こえなかったが、話の内容は聞かなくてもわかる…

ニヤーヴァ「………み…な……世………ったのぅ……」

村人全員「………ニヤーヴァさん…」

ニヤーヴァ「………シ……カ………様……」

シュンカ「!?」

今………なんて……?

…ニヤーヴァは静かに……眠るように目を閉じた…





これは……避難先の村で起きた出来事……

都に帰って来たのはニヤーヴァが亡くなってから3日後だった…

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