《MUMEI》
気になる気持ち
太一とやり直して一週間。
あれ以来、佐久間からの連絡はない。



最低でも三日に一度は連絡があったのに…



太一とのことが原因だと分かってはいるが、なぜか携帯を気にしてしまう。



―――カチッ


意味もなく携帯を開いてみる。


あるわけないか…

ていうか、佐久間さんだって写真の人がいるんだし!!


――――パタン…



腹を立てながら携帯を閉じたと同時に携帯が鳴る。


わっ、ビックリした!?


そして再び携帯を開いた。



太一か…


「もしもし…」


「愛加?今から行っても良いかな?」


「いいけど…どうしたの?」


「急に会いたくなって…」


そう言って太一はすぐに部屋に来た。

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