《MUMEI》

「寝ないで!
ねぇ、結局、俺達、どうなったの?

どうするの?

付き合うの?

ねぇ〜、蝶子!」


「…なら、…なんか、しない」


「え?何?」


私は、もう一度、同じ事を言って、眠りについた。


『嫌いなら、キスなんか、しない』


ーと。


それから、俊彦が何かいろいろ言っていて、私は一応頷いたらしい。


一晩明けて


私と俊彦は


幼なじみから


『彼氏と彼女』に


『恋人同士』になっていた。


ただし、俊彦が我慢してくれたから、私達はその夜は、キスしかしなかった。


そして、この話は


帰ってきた雅彦や


出勤してきた和馬を始め


商店街の皆に知れわたった。


…当然、孝太にも。


孝太は、麗子さんに殴られたからか、精神的なショックからか…『頭痛がする』と言って、『シューズクラブ』を休んでいた。


孝太のアパートには、毎日和馬と琴子が様子を見に行っているらしい。


私は…


『まだ、行かない方がいい』と、二人に止められていた。


…俊彦は、一度会いに行って話をしたらしいが、話の内容は、『男同士の事だから』と教えてくれなかった。

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