《MUMEI》 その後まもなく、練習試合が決まった。 その試合… 僕の得点は1点。 さらに翌週。 同じく1点。 そしてその翌週。 とうとう僕の得点は0になった。 原因は明らかだった。 『速攻ができない。』 先輩たちが引退して… 気付かされた。 気付くのがあまりにも遅かった。 『速攻は1人ではできない。』 僕の得点には、条件があった。 誰よりも早くコートへ飛び出すこと。 誰よりも早く走ること。 そして… キーパーがシュートを止めること。 これらが成立して、初めて『速攻』が成立する。 僕の得点には泉さんが絡んでいた。 つまり、泉さんがいなくなった僕に、それまでのような得点力はなかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |