《MUMEI》

エース45であるヤマトは、
高総体初戦1人で17点という記録を叩き出していた。


「すげ〜なヤマトさん!!」


「去年海南とあたった時も凄かったんだろ!?」


「やべ〜!!
なんであんなシュート打てんだよ!!」


人数が多かった1年生は、
ベンチメンバーには入れず、
観客席からの応援となっていた。


「ヤマ、
お前ホントすげ〜んだな。」


「今更だな。」


「いやいや俺も7得点だからね!!」


「まぁポストとしては合格点だな。
ギリ。」


「うそ〜!?
クロ!!
次はもっと俺にボール集めろ!!」


「知らね〜よ!!」


初戦を42対8という圧倒的な力の差を見せつけ突破した。


シード権を獲得していた僕たちにとっては初戦だが、
実質的には2回戦。


つまりベスト8へ進出していた。


ちなみに初戦42点の内、
16点までがクロのアシストによるものだった。


クロ本人の得点も4点と、落ち着いた数字を出していた。


準々決勝の相手は、


海南高校。


リベンジに燃える水川恭介たちとの試合だった。

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