《MUMEI》
旅先の村










…………あれ?

ここどこだっけ?

ふと森の中で目が覚める。

……なんでこんなところにいるんだっけ?

というか……かなり長い夢を見ていたと思うんだけど……。

………駄目だ……何故か内容を思い出せない…

何かとても懐かしい夢だったような気がしたんだけど…。

…そう……確か私がミチカと初めて出会った時のこととか……

………そういえばミチカは何処に行ったの?

………とりあえず探そう…

……とは言っても…この森見た感じ迷いやすいから慎重に行かないと…

……まあこんなところで野宿しているということは適当に進んで迷ったとしか……

……過ぎたことを悔やんでもしょうがない。

とりあえずミチカを探す。

よし!迷ったらその時!

私は先の見えない森を歩き出す。

勢いで歩いて行ったのはいいが戻れなくなるのも怖いのでとりあえずいろんなところに印を刻んでおく。

こうしておけば一応は安全だろう。

よし!行こう!








…………結構歩いたかも…

……意外とやばい……印つけたはいいけど戻っても印が全く見つからない。

印が無い=別の道なんだろうけど……じゃあこの道は何?状態=今の私のほうが表現としてはいいと思うんですが……

……そんなことはどうでもいいや!

早くミチカを探さないと!

今頃ミチカは道に迷って泣いてるかもしれない!

…私は走り出した…





………ドン!

何かにぶつかった…

それはフカフカの毛皮…

首もとに月の輪らしき模様がある…

………それにしてもでかい…

私は上を見上げる……

……なんかメッチャイカつい顔をしている…

これってなんて生物?

とりあえずまとめよう…

ぶつかったものは茶色いフカフカの毛皮、首もとに月の輪らしき模様がある、何よりでかい、手には鋭い爪が、そして………なにより恐ろしいのはその顔…

私が思うに、こいつかなりキレてるんじゃなりかな?

なんかメッチャ唸ってるし…

……ヤバそうなので逃げよう。

シュンカ「し………失礼しましたぁ!!!」

私は全速力で逃亡した。

あいつは……

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