《MUMEI》
腹立たしさ
仕事を終えて千夏との待ち合わせ場所に行くと、すでに千夏がいた。


「少し早めに来て、いろいろと見てたの」


「そうなの?ありがとう。助かるわ」


千夏はプレゼント選びが大好きで、こういう時はいつも以上に張り切る。


「それでね、これどうかな?ってのがあったの。それで良いか見てくれない?」


「千夏が選ぶなら間違いないんじゃない?それで良いわよ」


「いいから見てよ!」




そういう千夏に連れられ見に行ったが、私は特に意見するまでもなく、結局、千夏の選んだ物に決定した。




「あっさり決まって良かったわね〜」


千夏は満足そうだ。


「千夏はこういうの上手ね。羨ましいわ」


「うふふ。好きこそものの上手なれってやつね」


「そうね」


二人で店を出ると、


「あ、ご飯食べて帰らない?」


千夏に誘われた。


太一のことも報告しないといけないし・・・


「そうね、私も話したいことあるの」


そして近くの洋食屋に入った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫