《MUMEI》

私は上原に捕まえられ押し倒されそうになる。


「やめてっ!何するんですかっ!!」


必死の思いで逃げ出し玄関に向かおうとするが、腕をつかまれる。


「お前が悪いんだぜ。俺の忠告を聞かないから」


そう言って上原は私のもう一本の腕をつかもうとする。


「忠告?」


私は必死に抵抗しながら武器になりそうな物を探す。


「何探してんだよ」


そう言って上原は私をベッドに放り投げた。


「キャッ、やめてっ!!」


上原は私の上に跨って服を脱がそうとする。


「大人しく俺の女になれば良いんだよ・・・」


そして私の首筋のキスマークを見て、怒りが頂点に達したのか、


「くそっ」
ビリビリッ


と言って、私の服を破り、上半身が露わになった。


「やめてーっ!!!」


「優しくするから心配しなくてもいいぜ」


上原は私の腕を力いっぱい押えて胸を舐めながら


「好きだったんだよ・・・」


と言いながらも


「あんな男に引っ掛かりやがって・・・」


と、首を絞めようとする。


「やめて・・・」


私が必死に抵抗しようと暴れていると、


「このヤローッッ」

バキッッ


ウオッ


バタン


上原は私の上から一瞬にして消え去り、目の前には佐久間が立っていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫