《MUMEI》 久々の職場久しぶりの職場の雰囲気は何だかよそよそしい感じがした。 「聞いたわよ!」 しかしリナ先輩だけは違う 「上原君、怖いわねぇ〜。管理部のくせにやたら賃貸に来るから怪しいと思ってたのよ!」 「そうだったんですか?なら言ってくださいよ!」 下手に気を使われるより、リナ先輩のように図々しく聞いてくれる方が気楽だった。 「それでね、上原君クビだって」 「クビですか・・・」 「当たり前じゃない!あんな男、全女子社員の敵だわっ!」 リナ先輩は鼻の穴を膨らませ興奮気味に話す。 そんなリナ先輩を見て笑っていると、 「佐藤さん」 突然、大西課長に声をかけられた。 「はい、なんでしょう?」 私は大西課長のデスクへ歩み寄った。 「今晩、食事でもどう?」 大西課長に誘われるのは初めてで驚いた。 「あ、はい・・・」 「じゃぁ、今日は定時で上がって一杯行きましょ」 「はい・・・」 私は大西課長に言われるままに返事をした。 前へ |次へ |
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