《MUMEI》
アドバイス
孝太は、俊彦と話をした時には、『シューズクラブ』で働き続ける事と、私を諦める事を決めていたと私達に語った。


「ただ、落ち着いて仕事が出来るまではまだ時間がかかりそうだし、蝶子と会った時に動揺しそうだから、時間をくれと頼んだ。

やっと…どうにかなりそうだから、明日からは、行く。

その前に、二人には報告と謝罪をしたかったんだが…」


「思い出し笑いは、スケベな証拠よ」


麗子さんの言葉に、孝太は『男は皆スケベだ』と言って笑った。


「そういえば、蝶子のトラウマはどうなった?」


「え?」


いきなり話題を変えられ、私は慌てた。


「あ、私も気になってた」

麗子さんが手をあげ、孝太に同意した。


「一応、…リハビリ中、です」


「「リハビリ?」」


私は頷き、『そういう話は、ちょっと…やめて下さい』と、赤くなった。


すると、二人は


すごく楽しそうに


ニヤリと笑って


「「やめない」」


と口を揃えた。


結局、私は、私と俊彦が毎週…


主に、火曜日の夜にしている『リハビリ』の内容を、二人に話す羽目になった。

それから、終わった後、俊彦がトイレに行く…事も

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