《MUMEI》

pipipipi…pipipipi…


(もう朝か…)


春休み前ってこともあって今日から授業が少ない。


午前中で終わるはずだ。


「めんどくせ。」


少しの授業のためにバスに乗るのはめんどくさい。


(さぼるか?)


一瞬そう思ったけど、昨日のことを気にしてると恭介に思われるのが嫌だったから行くことにした。


実際気にしてないし。


「しょうがない。行くか。」


準備をして、バス停へ向かった。


バスの中…
疲れた顔をしていたと思う。


そんなこと気にする余裕もなかった。


いつものように音楽を聞きながらバスに乗ってたけど、やっぱり頭に入ってこなかった。


頭の中は、ハンドボールのことでいっぱいだった。


学校に着いてから、自分の席で寝てた。


これは、単純に疲労。


ひたすら眠かった。


あんだけ寝たのに。


「クロ寝てるし。」


熟睡していたわけじゃなかったから、聞こえてた。


でも、反応する気はない。


授業のチャイムと共に起きた。


1番前の席。


ホントに嫌な席だ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫