《MUMEI》 リハビリ夕飯の片付けは、二人で行った。 「シャワー、…浴びてくる」 「うん…部屋で待ってる」 私はいつものようにシャワーを浴びて、全身を洗い流す。 (今日は、…どこまで大丈夫かな) 最初は、見られているだけで、足が震えた。 初日は、そんな私を俊彦が抱きしめるだけで終わった。 私は、脱衣所で、咲子さんが誕生日にプレゼントしてくれた 水色のビキニに着替えた。 ほとんど下着に近いけれど、水着だと思うと、少しは気持ちが楽になった。 それでも、一応、バスタオルは巻いて、俊彦の部屋に向かう。 「…お待たせ」 部屋の中は、暖房が入っていて、水着でも寒くは無かった。 「おいで」 私は、いつものように、俊彦のベッドに腰かけた。 俊彦は、いつも通り、先に私の髪をドライヤーで乾かした。 「さて…と」 私の髪をとかし終えた俊彦は、私の前にひざまずいた。 そして、そっと… 私の足を両手で包みこんだ。 「…っ…」 (大丈夫) ここは、靴を履かせてもらう時にも、ペディキュアを塗った時にも、触られてた部分だから、体は硬直しない。 そういう心配はないが… 「アッ…」 前へ |次へ |
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