《MUMEI》 私は越智さんの言葉を不思議に思い聞いた。 「なんで相手が佐久間さんだったらないんですか?」 その問いに越智さんは、 「なんせ俺と高橋は佐久間の幸せを願う熱烈なサポーターだからね!」 と、誇らしげに言った。 「サポーター…ですか?」 私はその意味が理解できず首を捻ったが、 「そっ、幸せを願い応援するサポーターだよ」 越智さんは、とても笑顔でもう一度言った。 「幸せを…ですか?」 相変わらず私にはピンと来なくて聞いた。 「佐久間さんは幸せじゃないんですか?」 越智さんは少し考えこんでから口を開いた。 「今は愛加ちゃんが側にいるから幸せだと思うよ」 「私…ですか…?」 それを聞いて私はどう答えて良いのか分からなくて、 「私は佐久間さんの側になんていません…」 冷たく言い放った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |