《MUMEI》

口いっぱいに含んだものが、更に大きくなり、息苦しさを感じるほどだったが…

それでも、歯を立てないように気をつけながら、根元を握って口を上下に動かしてみた。


「も…っいいよっ…ッ…」

「ン?…」


口を離してみる。


ピシャッ


「?」


勢いよく流れた白い液体が、私の口元にかかり、首筋や胸元をつたっていった。

俊彦は、液体を放った後、しばらくしてからー


「うわっ…ご、ごめん!」

目の前にいる私の姿を見て、慌ててシャワーを出し、私の体を綺麗に流した。


「…気持ち、良かった?」

一応、確認してみた。


「…すごく。いっぱい出してごめんね」


私は首を横に振って微笑んだ。


白い液体は、俊彦自身が放った愛液で、その量が私への愛情なら、汚いとは思わなかった。


「絶対、気持ちよくさせてあげるから…
ゆっくり、頑張ろうね」


俊彦はそう言って、私をきつく抱き締めた。


「俊彦も、…我慢できなかったら、言ってね」


「そんな可愛い事言ったら、また反応するよ。『これ』が」


「また、…今度ね」


今夜はもう、舌と顎が限界だった。


脱衣所の時計を見ると、丁度十時になっていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫