《MUMEI》

「あーら、カオリさぁん…

貴女みたいな綺麗な女性も、御手洗に来るんですのね…?」


「…………。」


カオリは、花子の悪意に満ちた冗談を沈黙で交わすと洗面台の前に佇んだ…。


「あら…。どうしたのかしら?

顔色が悪くてよ………フンッ…。」


「えぇ、ちょっと……気分が良くなくて…

……ウプ……ごめんなさい…!」


「あっ…ちょっと…カオリ!?」



カオリは突然トイレの個室に駆け込むと―――…



――――!!!!……


苦しそうに、もよおした…。

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