《MUMEI》

『温泉?』から出ると部屋に戻り、タオルを置いて外に出た。向かいのコンビニに入り晩御飯と、いつものコーヒーを買う。
部屋に戻りテレビを見ながら食べる。
サウナで火照った体が冷えてくると体中が痛くなってきた。
「筋肉痛かぁ?そう言えば今日、一日中慣れないバイクで走ったからなぁ…」

慣れないバイクに長く乗り、変に力を入れてしまい、かなり疲れていた様だ。

『プーー』と言う音で目が覚めた。
ベッドでテレビを見ている内に眠っていた様だ。
時計を見ると3時だった。
テレビを消して、もう一度寝る。
次に目覚めたのは、8時半だった。
俺は、見慣れない部屋に戸惑った。
まだ、寝ている頭をフル回転させて、状況を把握する。
「そうだ、俺は四国に来たんだった。」
テーブルに散らかった弁当箱を見て、慌てて飛び起きる。
「ヤバッ、朝食は9時までだった。」
慌てて食堂に向かいチケットを渡す。

「良かった、間に合った。」
せっかく付いている朝飯を無駄にするところだった。

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