《MUMEI》

「そういうことがあったのか。」


『だからあんなに怒っていたのか。』


「怒って当然ですよ。」


塁羅は勳羅の腕から、出て扉に向かって走った。


「塁羅、どこに行くんですか。」


「あの像を直しに行ってくる。」


「でもその姿で、魔法は…。」


「うん、あっそうだ勳羅、飛角さんや蓮邊さんと同じように、僕にも武器を造って、

もしもまた魔法が使えなくなったときのために。」

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