《MUMEI》

「―――――――――〜〜ンんっ!!―――――……はぁ、はぁ、はぁ…………はぁ…ハァ……」




――もう…頭ン中真っ白。




――後ろだけで…
イっちゃった…。





「――よかった?」


「ン…、うん…ぁっ」



ズルッと引き抜かれて躰がビクッとしなる。



――もう、もう……






濡れた躰を簡単に拭かれ、抱き抱えられベッドに連れてこられた。



――スゲーふかふかでキングサイズのベッド…。



四方八方鏡張りだし、ラブホだから汚しちゃっても気兼がないのがもう、




―――――俺をおかしく狂わせた。






「アッ!アアッ!たかしっ!たかしっつ!!もっとっ!!ああっ!」



膝立ちの状態で後ろから激しく攻められる。



俺は掴むところのないすべすべの鏡に必死に爪を立てる。



隆志は呼吸をめちゃくちゃに乱しながら俺に高まりを激しく打ちつけてくる。







――水滴なのか汗なのか、それとも唾液なのか…




躰中ぐちゃぐちゃに濡らしながら快楽をむさぼり、そして何度も愛していると訴えあう。




――鏡に写る、欲情の渦に浸りきった俺。



口元から唾液が滑り落ち、頬も耳も赤く染めあがっている。







胸元にたくさんのキスマーク







触れる事もなく勃ち上がる中心







――そして俺を一心不乱に求める…隆志の姿







「ハァ、ハァ、ハァ、…、惇…、愛してる、愛してる」




「俺も、愛してる…、隆志…、―――俺の事絶対離さないで、離しちゃ…イヤだ」










耳元に






――絶対に離さないよ




……って囁かれた―――――――






抱きあったまま俺達はいつまでもキスを交しあった。

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