《MUMEI》

大丈夫…
ちゃんと直して
あげます。


すると塁羅に生えていた猫のヒゲや、尻尾や鼻が消えていった。


塁羅は噴水前に立った。


「これ以上、壊したら許さないんだから。」


「大丈夫ですよ、壊したりしませんよ、だってこれはあなたの大切な物なんだから。」


「あっ。」


その時、翠華の目には一瞬、元の姿の塁羅が見えた。

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