《MUMEI》

「何でさ。僕が指導者に向いてると思うわけ?」

「…昔から、お前のプレーは変わってて、人の裏をかくのが上手いっつ〜か…」

「…それで?」

「だけど、それは基本を知らなきゃ出来ないことじゃん?だからお前なら基本からそれを下にしたプレー教えられると思う。」

「僕は人に教えられる程上手くないよ。ヤマとかの方が経験豊富だし、向いてると思うけど。」

「クロ〜、恭介〜、また二人にしかわかんない話してる〜!!」

あ、そうだった。

「まぁこの話はまた今度でいんだ!!」

そう言って、話を切って。
ハンバーグ食べて帰った。

帰りのバスの中。

やはり頭の中ではハンドボールのことを考えてた。

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