《MUMEI》 「ちょっと、どーしたのよ!? アナタそんなに飲んだの?」 「ハァハァ…うぅん……そうじゃないの… …ちょっと……ハァハァ… …体調がすぐれないだけよ…」 「そう言えばアナタ、一滴もお酒を飲んでなかったわね…? ――…本当に体の具合が悪いの? あ!…もしかして… アナタそれ……つわり…なんじゃないの? ……そうなんでしょ?」 花子の無駄に鋭い勘が、カオリの心にズカズカと土足で踏みこんでくる。 前へ |次へ |
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