《MUMEI》

いかにも、今思い付いたであろう洋平の提案に、勿論美樹は反対した。


「は?何言ってんの!?そんな、警察が簡単に他人の住所なんて教えてくれる訳ないじゃん!」


即席案だ。

何の作戦も練っていないというのに、上手くいくはずがない。


そんな美樹の心配をよそに、洋平は『任せろ』の一点張りだ。


「…もう、勝手にすれば?私、知らないからねっ。」

そんな美樹の苛立ちを無視するかの様に、洋平は声を張り上げた。


「おーいっ!刑事さぁん!!」


横断歩道の向こう側にいる新米刑事に、ブンブン手を振りながら、今まさに車に乗ろうとしている彼を呼び止めたのだ。


その声に気付いた新米刑事は、既に助手席に座っていた別の刑事と何やら話している。


暫くして、新米刑事が歩道迄駆け寄ってきた。


信号が青に変わるや否や、洋平は新米刑事の元へとはしりだした。


「あ!?ちょっと!!」


美樹も慌てて、その後に続く。

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