《MUMEI》
変化
[今日遊んだろか?]

[何時?]
目の上を吊り上げて、返信する。少年。

[今から駅前来い]


結局、その日は、暇だったので遊ぶことにした。

駅前に着いた二人はまず、何するか話す。
そこへ、何処かで見たことがあるような二人組がきた。いや、一人は知らない人だ。

「え? Wやん。あれは彼女?」

「え〜。嘘やろ」

つぶやく二人のところへ、Wの目線が届く。
軽くにやけた風に見えた。
[誰? 横につれてるの?]

そうBはメールを送り、返信を待った。


Wとは、二人。いや、この少年の中学時代の友人だ。Wは、自分勝手で、よく人に嫌われる。でも少年は、そんなWが、たまに見せてくれる生のWが好きだった。
Wは、中学時代にこの性格が災いして学校中から嫌われ、中2のころから、連日の不登校。あげくのはてには、卒業式にもその姿を見せることはなかった。
もともと頭が良かったので、高校にはかろうじていけた。
だが、高校生になった今でも、そのインドア日数記録を最新し続けている強者だ。

「あいつに彼女が、、、。」
男子校に通い、女に縁の無いBは、そうつぶやく。
少年は、すこし顔をひきつらせながら、にやつく。

二人は、今日は、ファーストフード店に

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫