《MUMEI》
出会い
月の光が照り輝く日の夜。
一人の青年は、暗い道を歩き終わり一つの建物の前に立っていた。

ガチャ

キィィ

バタン

優夜「ただいま。」

優夜は、誰もいない家に向かってそう云った。

手には、今だに先程の刀を持っていた。

居間に行き、電気をつけるとソファーに腰を下ろしてぐったりした。

ドサッ

優夜「ふぅョ」

しばらくそうしてから刀に目を落とす。

優夜「なんだったんだろうな。」

黒い影、謎の声、そして

優夜「この刀。」

チャキ

優夜は、刀を手に取った。

優夜「不思議だ。初めて見たはずなのに懐かしさが込み上げてくる。」

そういった気持ちが優夜を徐々に追い詰めていく。

優夜「本当に何だっていうんだ。」

優夜は、頭を抱えた。悩みは増えていくばかり。

優夜「あョ、くそっ。」

優夜は立ち上がると居間を出てどこかに行ってしまった。

ー 木造の壁に囲まれた広い空間

ブンッ

ブンッ

ここは、古坂家が所有している道場で、今は優夜しか使っていない。

優夜は、悩み事や嫌なことがあると、ここで木刀を振り忘れようとする。

優夜「ふっ、ふっ。」

ブンッ

ブンッ

一時間近くそうしていると

女性の声「ごめんくださョい。」

玄関から女性の声が聞こえてきた。

女性の声「どなたかいらっしゃいませんか?」

優夜はふと思った。

優夜「あれ、この声。」

そうつい先程、刀が飛んできた時に聞こえてきた声に似ているのだ。

女性「すみませ〜ん。」

優夜「しまった。」

待たせてはまずいと思い、優夜は玄関へ急いだ。

優夜「遅れてすみま…!」
優夜は絶句した。なぜならその女性がとても綺麗だったから。

美しい銀色の髪、雪のような白い肌、端正な顔立ち、そして吸い込まれそうな碧い瞳。

優夜は、これほど綺麗な人を見たことはなかった。

優夜(綺麗な人だなぁ)

しばらくぽけ〜っとしていると

女性「あ、あの」

女性が声をかけてきて

優夜「はっ!」

優夜は我に帰り

優夜「す、すみませんでした」

女性「いえ、あの優夜さんですか?」

少女は、尋ねてきた

優夜「はい、そうですが」
少女「そうですか」

少女は笑顔になった

優夜(うっ、かわいいな)

優夜は少し顔を赤らめた

少女「私、あなたにお話があって来ました。聞いていただけますか?」

少女は優夜の反応をうかがった

優夜「あっ、はい分かりました。こんなところではなんですから、上がって下さい」

少女「はい、失礼します」
案内され、少女は家へと入っていた



居間まで案内すると、ソファーに座ってもらい

優夜「紅茶でいいですか?」

優夜は飲み物について尋ねた

少女「あっ、はい、お構い無く」

優夜は、飲み物について尋ねた

少女「あっ、はい、お構い無く」

返事を聞き終えると、優夜は台所に行き、ポットを沸かした

しばらくして紅茶が出来たので、カップに入れ、おぼんに乗せ居間に向かった

居間に戻ってくると、少女は部屋を見渡していた

優夜「汚ない家ですみません」

申し訳なさそうに云った

少女「あっ、い、いえ、そんなことないです。とっても綺麗です」

少々頬を赤らめていた

カチャ

彼女の前に、紅茶を置き自分の所にもカップを置く

優夜「外は少し寒かったので、温かいのにしておきました」

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