《MUMEI》
慰安旅行
ブーツを購入した週のリハビリで、私はふくらはぎまで俊彦の愛撫を受け入れるようになった。


そして、今日から一泊二日。


私は、商店街の主要メンバーの半分と、温泉旅行に出かける。


「おはようございます」


「おはよう、蝶子ちゃん」

旅行バックを持って階段を降りると、既に前日咲子さんが用意した工藤一家の荷物が玄関前置いてあった。

「「おはよう、蝶子ちゃん」」


「おはよう、やこちゃん・せいこちゃん」


俊彦の配慮で、前半の出発日は、地元の小学校の創立記念日になり、双子も一緒に行ける事になった。


だから、小学生の子供を持つ家族は、前半のメンバーになっていた。


かわりに、小学生未満の子供を持つ家族は、後半のメンバーになった。


ちなみに、翌日は土曜日だった。


「おはよう」


「おはようございます」


衛さんは、今日は有給休暇をとっていた。


私達は、薄暗い商店街を歩いて、集合場所の駅前に向かった。


そこには既にバスが停まっており


「おはよう!蝶子!」


早朝とは思えない程のハイテンションの俊彦が待っていた。


「私達に挨拶は無いの?」

「そ、そんな!荷物持ちます」

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