《MUMEI》 「嫌だ!、写真撮ろう、早く!」 そう言って俊彦は 猫耳を付けて 尻尾付きの黒いミニワンピースを着て 黒いカラータイツを履いた私を引っ張った。 (うぅ…) そして、恥ずかしい姿を写真にしっかりおさめられた後、 そのままの格好で、私達は宴会を開始した。 料理は、事前に和・洋・中と、お任せから選べ、私はお任せを選んでいた。 料理は美味しかったが、恥ずかしくて、それどころでは無かった。 そんな仮装集団の私達を、他の面々は、楽しそうに見つめていた。 「黒猫ちゃん、お酌して〜」 「…蝶子です」 私は文句を言いながらも、とりあえずお酌をして回った。 「あれ〜、黒猫ちゃん、飲まないの?」 「あ、はい」 実は、私はこの後、俊彦とプールに行く約束をしていたのだが… チラッと見ると 俊彦は、皆のすすめを断れず、ビールと日本酒を飲んでしまっていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |