《MUMEI》

一応全員揃ってるみたいだな。

「おっす。」

「あ、クロさん。ヤマトさん。どうも。」

「よ。メニューもう始まってんの?」

「いや…、メニューとかないんで、まだランニングしかやってないです。」

メニューがない?

あ。

この人数じゃな。

「そっか。ヤマ?」

「ん?」

「何したらいいかな?」

「お前が決めろよ。」

…う〜ん。

「ユキヒロ。皆集めてくれる?」

「はい。おい集合〜!!」

「…」

無言で歩いて来やがった。

そんなに僕が気に入らないんかい。

「とりあえず今日のメニューは少人数で出来るものにするから。」

「とりあえず?」

「うん。出来れば試合やりたいんだよ。合同練習とかでもいい。」

「何でですか?」

「う〜ん、理由は色々あるけど、一言で言うと経験不足だからかな。」

「あの。」



前の試合でセンターをやってた背の低い…

「何?えっと…?」

「椎名です。椎名洋平。」

「あ、悪い。椎名ね。んで…何?」

「回りくどいの嫌いなんで、単刀直入に聞きたいんすけど。」

「だから何?」

「先輩はホントに上手いんですか?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫