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《MUMEI》 出会い入学式。引っ込み思案で人見知りの千尋はオズオズと自分のクラスを確認しに、掲示板へと向かったが、人だかりの中に入っていけない千尋は後ろでウロウロしていた。 「千尋」 振り向くと兄の聡がいた。 「何だよ、見に行けないのか?」 情けない目で頷く千尋に、背の高い聡が掲示板を見た。 「おまえ、Cクラスだよ。美紀ちゃんも一緒だ。よかったじゃん」 美紀は中学の時から仲の良い友達だ。 「妹ちゃん、人込み苦手なの?」 不意に聡の隣にいた人に声をかけられ、驚いた。 「これ、聡の妹ちゃんだろ?印象ピッタリ」 言い終わるが先かどうか頭を撫でられていた。慌てて千尋は聡の後ろに隠れる。 「あはは、かわいー。人見知りかあ?」 「そうなんだよ、こいつすげー人見知りでさ。千尋、こいつ大和。悪いヤツじゃないよ。」 千尋はまだ聡の後ろに隠れ、顔半分出して大和を見る。 「千尋チャン、俺麻生大和。聡の仲良しさんや。よろしく。」 聡の後ろから半分顔を出したまま 「お、及川千尋です…」 「千尋ー!またクラス一緒だねー」 美紀が走って来た。千尋は聡の後ろから逃げるように美紀の元へ走って行った。 「あはは。おまえの妹ちゃん、かわいいなあ」 遠くで美紀とはしゃいでる千尋を見て言った。 「そうか?甘えんぼで大変だよ。おまえになら任せてもいいなー」 「お?そんなこと言っちゃって。マジでもらっちゃうぞ」 「はいどーぞ」 大和と千尋の出会いがこの日だった。この日から二人の運命は大きく変わっていった。 前へ |次へ |
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