《MUMEI》 花子はカオリの弁解を許さず、巻くしたてるように続けた。 「確か初めてのお子様よね? これは何か、お祝いしなくちゃねぇ! 私、主人にも相談してみるわぁ(笑) だって中島くんとウチの主人は子供の頃からの親友ですものねぇ(笑)」 カオリの顔がみるみる青醒めてゆく――… 「ち…違うのよ、花子さん!」 しかし花子のお喋りは、カオリの言葉を意図も簡単に遮った。 「そうそう。ウチの主人ももうじきココに到着するのよぉ(笑)」 「――……!!!」 前へ |次へ |
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