《MUMEI》 カオリは花子に脇を支えられながら、ホテルの2階にある長い廊下を歩いてゆく――…… 「ぁ…ありがとう…花沢さん…もう…大丈夫だから…。 あとは…一人で行けるゎ……」 もう堪忍してと言わんばかりに花子を遠避けようとするが――… …花子がそれを許すはずも無かった。 「なに水臭いこと言ってんのよ――…私たちクラスメートじゃない…(笑) それにアナタ一人の身体じゃないのよ…」 優しげな言葉と裏腹に、花子の目は笑っていなかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |