《MUMEI》

私たちはキスをしながらベッドへともつれ込んだ。


「愛加…好きだよ…」


佐久間さんは私の首筋に唇を這わせながら、吐息混じりに囁く。


「私も…」


私は佐久間さんにギュッと抱きついた。


佐久間さんもそれに答えるかのように私を強く抱き締める。


そしてキスをしながら、そっと右手を私の胸に置いて優しく揉み始める。


その手はゆっくりと下半身に移動し、それと同時に私の乳首を舌で弄ぶ。


「……あっン」


佐久間の右手が私の股に到着して思わず声が出る。


「かわいい…」


佐久間さんがクスッと笑い囁く。


なぜだかその声にすら感じてしまう。


その右手はゆっくりと優しく刺激を与えながら私を濡らし、私の中に入って次第に激しく動き始める。


「アア……ツ……あン…ンッ」


堪らず漏れる声を、キスで封じられる。


そして指の代わりに佐久間さんが私の中に入った。


「ぁアア…」





私は今までに味わったことのない快感を得ていた。


その快感を感じることだけに意識が集中し、ただただ夢中で声すら出なかった。

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