《MUMEI》
あとがき
心理的にぞくっとする話が書きたかった！
この小説は、原案を考えついてから、数年を経て書き上げました。
最初は手書き、次はワープロ。
本にすることを前提にしてたので、途中まで書いてはボリューム不足で断念、少し練り直し。
しばらく手つけてなくて。
紙媒体である「本」にするには、どうしても道のりが長すぎます、折しもケータイ小説ブーム、も一回チャレンジしてみることにしました。


読み手の想像に任せることが作品の基本ですが、私なりの“想定”もありますので、ここに書いとこうと思います。

◇タイトル
『双子の月』とは、二つの闇を表すつもりでつけました。
パートナーがいながらも、たった一度とはいえ、好きな人と欲に溺れ、心に闇を持つことになった二人。
お互い違うカタチで、生涯抱える闇となります。

◆名前
夏生は「なつお」、千秋は「ちあき」です。
フツーに想像する性別を逆にして、名前に共通性を持たせるため、それぞれ季節を入れました。
作品中でてきませんが、二人が名前をきっかけに近くなったんは、いうまでもありません。

◇工夫したところ
①作品中、登場人物は結構いるんですが、会話してるのは夏生と千秋だけ。
二人を軸に展開するため、極力他の人に“意思”を持たせないようにしました。
②意思が偏らないように、主役双方の立場で交互に書き進めました。
自分の異性側(千秋)から書くときは、想像力を働かせても限界があるんで(笑)、男性読者には(？それはないやろ！？)と思うところも多かったのではないでしょうか(汗)

◆苦労したところ
①そりゃもう、細かい部分で行き詰まっちゃって(笑)
話が長なってくると、つじつま合わせがタイヘンです(汗)
②千秋目線の性描写が難しくて。
参考資料に恥ずかしながら、男性作家のエロ小説買いましたよ(笑)
③精神的につらい代償を与えるのに、夏生はパッとひらめいたのですが、千秋はなかなか決まらなくて。 ここ数日は(この男、どうやってどん底落としたろ！？)って悩んでました(笑)


今まで読んでくれはった人も、これから読んでくれはる人も、ホンマ、おおきに。
また新しい本書きます、読んでもらえることを祈りつつ、あとがきを締めます。

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