《MUMEI》

「なになに?どーしたの?ママ。」


その時、ゴシップ好きなタラオが二人の会話に割って入ってきた。


「タラちゃん、ママは花子さんと大事な話をしてるのよ…。」


「ちぇ……僕もうすぐ二十歳だよ…入れてくれたっていいじゃないか…。」


「ダメよ。向こうへ行ってなさい。」


「タラオくん。後でお姉さんがお小遣いをあげるから、ちょっとの間はずしてくれるぅ?」


花子が財布をチラつかせてタラオを人払いする。


「はぁい…。分かりました…。オバさん。」


ピクピク!…「い…いい子ねぇ…」

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