《MUMEI》 新たな出発俺は夢山滝。今日も書類に大忙しの日だ。大抵は毎日サインぐらいしかやってないというのに、その量が半端ない。高校を卒業したと同時に能力者の仕事だ。戦闘だってある。身体がいくつあっても足りない! 仲間のスカウトだってあるのに… 「あー…もうついていけない…一体いつになったら終わるんだ!」 そこで、一本の電話が入った。 「もしもし、こちら、能力者協会兼事務所」 「あ、その声はリーダーの…」 「あぁ、夢山滝だ。そちらさんは?」 「本日入社する事になる陽桜瞳と申しますが今日空いてますでしょうか?」 「構わない。いつでも来てくれ」 早速、お出ましのようだ。 そして、30分後。ガチャッと、ドアの音がしたと同時に緑のタンクトップに赤いスカートの女が入った。 「本日付けでこちらに入社致します、陽桜瞳です」「俺は夢山滝。一応指揮官だ。もう一人上がいるんだが…生憎、出張でね。今日はここを代わりに俺が受けているんだ」 ひとまず説明終わり。さて… 「本題に入ろう。瞳…さんと言ったね。能力者と気付いたのはいつ頃?」 「えと…中学の体育の時にですかね」 俺と一緒だ… 「ふむ。で?戦った事は?」 「あります。少しですが…高校の時に」 やっぱり。 「今日は、君の他にもう一人来てるんだ」 「誰ですか?」 瞳は真剣な目で俺を見る。「根口智嬉だ。俺の幼なじみ」 次へ |
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