《MUMEI》 「明日は雨かなぁ」カタヤンが呟く。 市内にも灰色の雲が掛かりはじめていた。 皆は、『明日晴れれば、またここに来るから、一緒に走ろう』と言ってくれた。 俺は、もし雨が降れば、今日でお別れだと思い、 「みんな、ありがとう。こんなに楽しく走ったん初めてや。機会があったら来るけん、また、一瞬に走ろう」 そう言って別れた。 ホテルに戻るとカウンターでカギを貰って部屋に入った。 部屋でシャワーを浴びてベッドに転がるとすぐに寝ていた。 前へ |次へ |
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