《MUMEI》

「蝶子の体は、俺を受け入れるように出来てるし…

いっぱい、濡れてるよ?ここ」


俊彦は、指を抜いて、私の足の間に顔を埋めた。


「な、舐めないでっ…そ、ンッ…アッ…」


先ほど口で感じた俊彦の舌の感触や温かさを、思わぬ所から感じて私は戸惑った。


「ヤッ…アッ…」


ピチャピチャと、恥ずかしい音が響いてきて、私は両手で顔をおおった。


私の声などまるで聞かずに、俊彦の舌は動き続けた。

私がすっかり抵抗する意欲を失った頃…


俊彦の動きが止まり、私から離れた。


?


「俺と蝶子の子供なら絶対可愛いだろうけど…まだ、俺だけの蝶子でいてほしいからね」


(あ…)


見上げると、俊彦の片手には避妊具があった。


俊彦は慣れた手付きでそれを着けた。


(いよいよ…だ)


私はギュッと目を瞑った。

「それじゃ、入らないよ」

「だっ…!」


指とは比べものにならない違和感に、私は戸惑った。

「痛っ…」


「まだ、先だよ」


震える私に俊彦は優しくキスをして、少しずつ入ってきた。


「い、今、どの位?」


「まだまだ。…ちょっと深呼吸してみな? ほら、吸って?」


言われて、気付いた。

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