《MUMEI》

夜…


再びメールが来た。


『ちゃんと話したいから、電話しろってさ。』


という内容と共に電話番号が送られてきた。


マジかよ。
すげ〜緊張するよこういうの。


『わかった。ありがとね。』


そう返信した。


う〜、電話とか嫌だな。
そこまで考えてなかったよ実際。


意を決して電話。


tururururu…tururururu…


お〜!!こぇ〜!!


「はい。神野ですが?」


でたぁ〜!!


「あ、あの…赤高ハンド部のコーチの者ですが…」


「あぁ。阿久津から話は聞きましたよ。試合がしたいとか?」


「はい。」


ちくしょ〜!!
めちゃくちゃこぇ〜よ!!


「何で顧問の方じゃなくコーチの方が電話を?」


そこ聞く!?
…まぁ聞くか。


「えっとですね…」


事情説明。


「なるほど。じゃあ今赤高の指導者はキミなんだね?」


「はい。」


「事情はわかりました。」


ど〜なんだよ。


「いいですよ。」


え?


「ホントですか!?」


「ええ。次の木曜あたりでどうでしょう?」


「あ…ウチはいつでも。」


「じゃあ時間と場所はまた連絡するということでいいかい?」


「はい。ありがとうございます。」


電話を切った。


マジかよ。
正直受けてもらえるとは思わなかったな…


僕ちょっとコーチっぽい…


木曜まであと3日か…



そう思って明日のため寝た。

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