《MUMEI》
勇気は無くとも中
サトシは少し歩くと海に出た。あたりは海藻にまみれ、一歩歩くごとに海ぶどうを踏まなくてはならなくて、サトシの心を痛んだ。

海藻は途切れることなく続きその先に一人の少女を見た。
それは、歌が上手そうな少女だった。

天童よしみ「この度の不祥事、申し訳なく思い、どんな言葉も受け入れる所存である。」
山田「納得いかぬ!!なぜだ天童よしみ!!」

波が荒れ出した。サトシは、ある魔物を海へ放った。

天童よしみ「頭が、真っ白(それはリリーホワイトにも良く似ている)だ‥‥‥」
山田「天童!!」

くいさがる山田を魔法戦士(マジカルファイター)がひき止めた。
山田はみんなに背を向けギターをかき鳴らした。
それは音楽の学の無いサトシでも分かるほど粗雑なものだったが、サトシには山田の気持ちが痛いほど分かった。
魔法戦士「天童よしみ、去るがよい。山田には私たちがついていなければいけないし、あなたは山田に近づかないほうがいい。」

天童よしみは、山田に一回会釈をし、帽子を外した。
そして去ろうとする天童よしみにサトシが一匹の魔物を渡した。

サトシ「聖地に向かうんだろ?だったら気をつけな。あそこは道徳も無い規則も無いそういうところだ。」
山田「その地を選んだのはお前たちだろう。」

天童よしみは魔物を受け取り、小さく礼を言い、去っていった。


海辺の花は、誰の手にも渡らない。
一人で強く生きていく。

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