《MUMEI》
院長の頼み
その日 院長から 呼び出しが あった。


「やあ ノラ博士。忙しいのに 悪いね。実験は 順調かい?」


「はい 院長先生。今は 実験体が 成長するのを 待ってる所です。」


院長は 頷くと 話を 始めた。

「先ずは ノラ博士。これを 見て貰いたいのだが…」

そう言って 数枚の 顕微鏡写真を 渡した。


「…院長 これは…?」
…細胞の 写真?でも
細胞数が 減っている?…

「それは ある生物の 一年前〜半年前〜現在の 細胞写真なんだ。分かるように 急速に 細胞が 衰え 減少している。」


「原因は はっきり していないが このままだと その生物は 死んでしまうだろう。」

「はい 院長先生。しかし 原因が はっきりしない以上 衰えは 防げませんが?」


「そこで ノラ博士。君の 研究中の 「細胞 活性ホルモン剤」の 使用許可を 貰いたいのだが?」


「あれは…まだ 生物に 投与した事は ないので…副作用が 心配です。」
ノラは 慌てて 言った。

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