《MUMEI》

ビクンッ…


「ン〜〜…」


ズルッ


俊彦の感触が中から抜け、やっと私は足を床につけた。


しかし、動けない私は、まだ俊彦の体にしがみついていた。


「…ちゃんと、してたからね」


それが避妊具の事を言っていると気付くのに、時間がかかった。


「でも、やっぱり…ベットがいい」


私は俊彦を見上げた。


「いつもそうしようとは、思ってるんだけど…
やっぱり、一週間分だからかな…」


俊彦は苦笑しながら言った。


「毎日は、…無理」


「そんな事無いよ」


俊彦は、私を優しく抱き締めた。


「慣れてきたから、段々、痛くなくなってきただろ?」


私は無言で頷いた。


「それに、一晩に何回もついてこれるようになった」

「…だって、それは、俊彦が」


何度も求めてくるから。


「体も柔らかいしね」


「それ、…大事?」


「すごく」


俊彦は真剣だが、私は意味がわからず首を傾げた。


「だから、大丈夫だよ。
…ね、だから、今度はさ…」


(こういうのが、操られてるって言うんだろうな)


私は、頷いて、俊彦とベットに移動し、望まれるままに足を開いた。

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