|
《MUMEI》 魔法の鍵の正体「だからね?」 和馬の父親の最新作『ワースと魔法の鍵』のあらすじを他の三人に説明した私は… 宗方家の玄関に… 和馬が『部屋の鍵』だと私に渡した鍵を、さしこんだ。 カチャッ 「開いた…」 呆然とする和馬に、私は続けた。 「ね? だから、家政婦さんは『旦那様は入れるものなら入ってみろとおっしゃってます』って言ったのよ。 …多分、これ、この家のマスターキーなんだわ。 はい」 私は、震えている和馬の手の平に、鍵を置いた。 私は、比較的落ち着いている琴子に、和馬の家族の名前を確認した。 (やっぱり…) 和馬の母は、真理子(まりこ)和馬の兄は、優馬(ゆうま)だった。 宗方家の男性は、皆『馬』が付く。 馬は、英語で『ホース』だ。 そして、和馬の『和』は『わ』とも読める。 つまり、ワースイコール和馬の事で、魔法使いの家族は宗方家の事をあらわしていた。 更に、ペンネームの『ヤマト ユウ』は『大和 優』と変換でき、ここからも、和馬の父親が『和』馬と『優』馬を大切にしている事がわかった。 「もう、大丈夫よね」 中に入っていった二人を見つめ、私は呟いた。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |