《MUMEI》 一方的な理不尽「新聞紙どこ?」 「青い籠の中に……」 ……つい、いつものくせで七生に答えてしまった。 今はストライキ中だったんだ。 「先輩、野菜洗ってきましたよ。」 安西と神戸が戻ってきた。 「おーあんがと。」 七生が団扇で扇いで二人を歓迎した。 俺が皿や箸を用意している間に七生と乙矢が火を起こしていた。 佐藤と藤田は紙コップが無かったので売店まで探しに行った。 「水道の付近で蛾が沢山死んでましたよ。」 安西はさらりと言う。 「蛾、やだ!」 虫の中で蛾だけは駄目なんだ! 「先輩、女みたいですね。」 神戸が微かに笑った。 何で俺のことそんな嫌うのか……。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |