《MUMEI》

「じゃあ、一回、だけ」


私と同じように下着だけになった俊彦は、私の首筋や鎖骨にチュッと音を立てながら、何度もキスをしていく。


「…跡、付けない?」


父がキスマークを見たら、大変な事になる。


「つけないよ。今日は、吸わない。

かわりに…」


「ヒャッ!」


俊彦が、私の胸を舐めた。

「いっぱい、舐める」


「い…ぬじゃ、ないん、だから…」


力が抜けていく私を、俊彦が支え、ダブルベットに連れて行った。


こうなってしまえば、私は俊彦を拒む事はできない。

「約束ッ…守っ…てよ…」

「ワンッ」


私が犬みたいだと言ったからか、俊彦は、犬の鳴き声で答えた。


そして…『クゥン』と甘い声を出して、私の下着を脱がせ、中を舐め回した。


「本当の、デザートは、蝶子だよね…」


「バッ…カア…ッ」


私は顔も体も熱くなるのを感じた。


「いただきます」


いつの間にか下着を脱いでいた俊彦は、グッと勢いよく私の中に入ってきた。


「アッ…」


「蝶子…可愛い」


俊彦は、腰を激しく動かしながら、私の胸に顔を埋めた。


「ンッ…!」


「言って…くれない?」


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