《MUMEI》

母方の叔父と叔母から連絡があり、
3人で再び実家を訪れた。

叔母さん達に逢うのは1年ぶりだ。

オレは母方の叔父・叔母さんにも随分助けられた。

今回の事で、親身にして頂いた方がたくさんいる。

その全ての人達に言葉にならない程、感謝しています。

1人ではないと、皆さんが言ってくれた。


オレは被害者だと思い続けていた時期があった。

事実、我が家でまともに動けるのはオレ1人だったから。

だけど違う。

それぞれが違う目線ではあるけど、戦い続けている。

それぞれのストーリーがあり、それぞれの苦悩や悲しみがある。

それに気づいたのは、もう少し後。

失うものはもう何もない、と思っていた頃。
そして、更に失い続けた時から。

それまで、絶望とはオレ1人にあるものだと思っていた。

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